東海科学機器協会の会報

No.304 2005 新年号

2005年新年にあたり

東海科学機器協会 二世会 JET会長
宮木康光(株式会社栄屋理化)


info_p14_01会員の皆様、JETの皆様 新年あけましておめでとうございます。
 2004年は、大変な災害の多い年でした。台風の度重なる上陸、地震、特に上越地方の新潟地震は30年以内には50%の確率で起こる東海・東南海地震に脅えるわが地方には切実であります。しかし、新しい年を迎え本年は明るい話題があります。愛知県で中部新国際空港が開港し、また愛知万国博覧会が開催され明るい話題もたくさんあります。
 ある講演会の中で、冒頭「あなたの仕事は何ですか?」という質問がありました。ある人が「私の仕事は建築業です」と答えました。そうすると講師は「それは仕事ではなく職種ですね」と答えました。すると「建築の中の基礎工事です」と答えました。すると「それは、業種を具体的に言っただけですね」と答えました。さらに「あなたは、その職種をやっていることで、相手の方の役に立っているのではないですか」といわれました。さらに「それを言い換えれば、あなたの仕事は「人の役に立つ」ことなのではないのですか。すなわち、最終目的は「人の役に立つ」ことなんですよ。という話を聞きました。
 我々の仕事は、ただ科学機器を販売し利益を上げることではなく、科学機器を通し科学の進歩に貢献し「人の役に立つ」ことだと改めて思いました。企業が、利益を追求することも社会貢献の一つでありますがそれだけでなく、人に優しい社会にしていかなければならないと思います。
 二世会の活動も大きく変化してきています。我々の経営・事業継承を取巻く環境が大変厳しくなってきている現実をひしひしと感じています。その中で、前段の「人の役に立つ」企業としてどのように活動していけばよいか十分考えていきたいと思います。
 本年もよろしくお願い申し上げます。

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