東海科学機器協会の会報

No.314 2007 新年号

[ 会員だより ] 欠くことのできない栄養剤

(有)サイエンス裔会 白田 誠


 私は、サイエンス商会で営業をしています。仕事で大学を訪れ、若さあふれる学生、人柄の良い学生、黙々と研究に取り組む学生らの姿にふれるたび、パワーをもらったり、心を和まされたりしている今日この頃です。
 私には、もうひとつ、とっておきの栄養剤があります。それは、野球です。小学4年生のときから両親とキャッチボールをするようになりました。小学校では野球部に入部し、毎日泥だらけになって練習したことを今でもよく覚えています。左利きの私は突然、監督に「投げてみろ。」と言われ、キャッチャーに向かって投球しました。すると、たまたま、ストライクが入ったのです。それから、ピッチャーの練習を始め、翌年から試合でも投球し、6年生のときは、エースとしてマウンドに立ちました。
 中学の3年間も野球部で汗を流し、当然のように、高校でも野球部に入部しました。しかし、悲劇が起きてしまいました。小学生時代の「ストライク1OO球投げ込み練習」のし過ぎで、野球肘になってしまい、野球を断念せざるを得なくなったのです。
 時が流れても、野球ヘの思いが消えることは無く、社会人になってからは、仲間でチームをつくり、毎週楽しく野球をしていました。そのチームが諸事情で解散することになってからは、ほかのチームの方が声をかけてくださり、月に1回程度、参加させてもらっています。
 つい最近、中学時代の仲間のチームに入りました。2試合目に運良くホームランを放ちました。そこまでは良かったのですが、足が思うように動かず、遅くなったことを実感させられました。
 別の試合でレフトを守っているときのことです。目の前に飛んできた白い球を中日の福留選手のようなレーザービームで、ホームにビュンッと投げ、アウト!!というイメージはバッチリだったのですが…。実際のところ、投げた瞬間に肩が痛くなり、山なりの球に…。結局、ショート止まりでした。中学時代の仲間からは、「足が遅くなった。」「肩が弱くなったな。」などと言われ、情けない限りです。
 体力の衰えを感じようとも、大好きな野球をしたい、という気持ちが萎えることはありません。今のチームは、部活のように練習もしっかりと行い、本格的なので、久々に新鮮な気分にもなれます。野球は、私にとって、心身の疲れを癒し、明日ヘの活力を与えてくれる、まさに「栄養剤」なのです。
 私の応援する中日が見事に優勝したこともあり、野球への熱い思いがさらに増してきました。仕事に支障のないよう、続けていこうと意気込んでいます。