東海科学機器協会の会報

No.314 2007 新年号

“利き水”

東海科学機器協会理事
伊丹惣三(壽工業株式会社)


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 明けましておめでとうございます。
 昨年の夏、水の飲み比べをやりました。飲む量の大小ではなく、飲み水の味の良し悪しを判定する、いわば“利き水”です。
 年齢の異なる男女各5人ずつに冷蔵庫で冷やしてあった市販のミネラルウォーターA、B、C、Dの4種類と名古屋市の水道の蛇口から採った水の合計5種類を盲検法(銘柄を知らせない方法)で少しずつ飲んでもらいました。結果は、水道水は0人、Aは3人、Bは3人、Cは2人、Dは2人がおいしいと判定しました。
 全員に5分間走らせ、汗をかいたところで先程と同じ盲検法で少しずつ飲んでもらいました。但し、今回の水道水は冷蔵庫で冷やしてあったものを使用しました。 結果は、水道水は3人、Aは2人、Bは2人、Cは2人、Dは1人がおいしいと判定しました。
 1リットルで100~200円もするミネラルウォーターと、1リットルで0.2円の水道水と味が殆んど変わらないという事で、汗をかいた時に冷たい水を飲めば、いずれの水もおいしく感じるということが判明しました。