東海科学機器協会の会報

No.314 2007 新年号

新年おめでとうございます

東海科学機器協会理事
各務 隆弘(朝日テクニグラス株式会社)


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 新年おめでとうございます。TKK会員の皆様には健やかに新年を迎えられた事と存じます。
 昨年はTKK会員増強に際し、多大なご協力、ご尽力を賜りありがとうございました。おかげをもちまして多数の新規会員をお迎えすることとなりました。近年「組織離れ」と言う言葉を折りにつけ聞き及ぶ。個人にしても会社にしても所謂「社会」に依存しながら個の立脚点を日々捜し求めて東奔西走しているのが現実です。社会環境が大きく変貌している今こそ様々な「組織」に積極的にかかわりながら未来を見据えた客観的な羅針盤を得るに勝るものはありません。TKKも例外ではありません。
 さて昨12月、蟹を食べに上海に行ってきた。勿論、中国の極一端をそれでも注意深く垣間見た訳ですが、社会主義体制の中での資本主義が歪ながらに確実に育っている事を実感した。
 世界の大国を自負するには資本の概念を受容せざるを得ないのは自明の理であったとしても、マルクスやレーニンは躍進続ける21Cの中国をどのように弁明するのか。雪解けの河川は秩序無く氾濫しかねない。例えば先端技術を駆使した工業製品においてもやである。昨今の世界にM&Aを仕掛ける中国の先行きに脅威を見る。とりわけオキュパイドジャパン以後の経済成長よりもそれは遥かに凌駕しているかの如くにも感じた。社会主義と言うひとつの組織枠の中で、変革を機敏に捉えたものが社会に貢献して利得を得ている。
 ・・・とTKKに対比するのはいささか無理があるとしても、組織を生かし機能させるのは会員の皆様の知恵と熱意によります。永年会員の方は更にTKKに支援をお願いすると共に、新規会員の方には機会ある毎に各種行事への参加を通じ、先ずより多くの会員との接触を頂きますようお待ちしています。会員の皆様のご活躍を期待しながら、今年の干支に由来して、何かと勢いのある年としたいものです。