東海科学機器協会の会報

No.313 2006 冬号

[ かきゃああんたも ] TKKに入会して

(株)イワキ名古屋支店 支店長 山本 喜宣


 当社は、設立1956年(昭和31年)4月10日、資本金3億8000万円、従業員738名、ケミカルポンプ製造・販売のメーカーです。この度、名古屋支店の代理店、オザワ科学(株)小澤社長殿の推挙により東海科学機器協会の一員として入会させて頂く事になりました。
 弊社の設立時からの歩みを振り返ると、理科学市場と深い係わりがあります。スタート時期は、研究所向けのビーカー・フラスコ等のガラス製品販売、及び自社開発した第一号「KM式万能シェーカー」を発売し、同製品が、当時の新しい分析方法とした溶媒抽出法の主流となりロングセラーとなりました。その後、耐酸・耐アルカリ液の小流量の往復動方式ポンプ(ベローズ・ダイヤフラム式)、及びジュース自動販売機向け小型樹脂メカニカル式ポンプ(LP型)を継続して開発、市場販売となり、イワキの礎を築いた製品となりました。公害発生の諸問題から、各工場の設備意欲は廃水処理対応が主流となり弊社の製品が注目され始めました。私がイワキ、名古屋営業所(当時)へ新人として入社した時期です。
 当時は、名古屋営業所設立4年目経過と営業所のメンバーは、20代の若年層が主流であり、責任者;山田所長(現、専務)も若くエネルギーに満ちた状況であり、日々の営業活動では、需要が先行し供給が間に合わない程の活況市場でした。
 環境対応がひと段落すると、その後、表面処理市場(機能、装飾メッキ)が地元メイン企業であるトヨタ自動車及び協力会社へ、またOEM会社(装置組込P)の要求仕様から一層のスピード開発が多岐に渡る製品シリーズ拡大の足掛かりとなりました。
 現在、生産財ポンプとしては、半導体・表面処理・化工機プラント・食品プラント、化学製紙・電機ルート等、及びOEMに関しては、食品機械装置、医療機器・分析検査機器・半導体装置・液晶装置等、29ルートへ製品供給を実施しています。理科学関連機器では、シェーカー「Vシリーズ」も客先好評から現在も継続販売しています。東海科学機器協会の一員として、微力ではありますが今後の発展に尽力していきたいと考えています。今後とも宜しくお願いいたします。