東海科学機器協会の会報

No.313 2006 冬号

[ 会員だより ] 国内旅行で、47都道府県を制覇

久保田商事(株)名古屋営業所 杉山 直志


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 国内旅行が好きで、機会を作っては日帰りや1~2泊位の小旅行を楽しんでいます。出身は東京ですが、前職で大阪~埼玉~北海道と移り住んだこともあってさまざまな場所へ出かけました。
 一昨年に名古屋に越してきた時点で、47都道府県の中で訪れていないのは三重と佐賀を残すのみとなっていました。隣県の三重にはすぐ行くことができたので、最後は佐賀。九州には何度も行っていて、佐賀も何度か通過したことがあります。ただ、自分の中のルールとして、観光名所を見たり名物を食べたりしないと「行ったリスト」には加えられないので、いつか行こうと機会を窺っていました。
 旅行の際には綿密に下調べをして無謀と思われるほど予定を盛り込み、緻密に計画を練り上げるのが我が家の常です。図書館でガイドブックを何冊も借りネットを駆使し、人脈をたどって情報を集めます。まだ見ぬ地に思いを馳せて旅程を組むのも大きな楽しみです。この段階から旅はもう始まっています。旅先では「せっかく行ったのだから」ということで精力的に名所を見物し、地元の酒を飲みおいしいものを食べまくり、帰ってから体重を気にするのもいつものことです。
 この夏は三泊四日の九州大旅行(?)を、母が仕事を定年の75歳まで勤め上げリタイアしたことを記念して計画しました。母と連れ合いとの三人旅です。学生時代を福岡で過ごした母のルーツをたどり、子供の頃暮らした家を探したり通った学校を訪ねたりする旅でもありました。
 今回は高齢の母が同行しておりますので予定を控えめにしましたが、熊本の黒川温泉、長崎では稲佐山の夜景、博多のどんたく、もつ鍋等、印象に残る旅となりました。もちろん未踏の地、佐賀にも立ち寄り佐賀城本丸歴史館を見学し、佐賀牛を奮発して全都道府県制覇を祝いました。最近読んだエッセイで、�「親孝行は親が生きているうちにするというのは間違い。親が元気なうちにするべき。�」という言葉が印象に残っています。旅行が楽しかったことはもちろんですが、親孝行の真似事ができたことは何より良かったと思います。
 現在、次の旅行を計画中です。まだまだ行ったことのない場所、何度も足を運びたい所はたくさんあります。風情、旬の味覚など同じ場所でも季節によって楽しみが異なるのも旅の醍醐味です。四国に行ってうどん三昧?六甲山の夜景?能登で温泉?思い切って沖縄か北海道?嗚呼、もっとお金と休みが欲しい。