東海科学機器協会の会報

No.309 2006 新年号

[ 名古屋のグルメ ] CANTINA スタンツァ・マローネ

gourmet9CANTINA スタンツァ・マローネ
≪ STANZA  MARRO NE ≫
雰囲気も去ることながら……。

案内人 (資)昭和理化 山岸 晃


17_012家のご飯がやっぱりうまいなあ!でも今日は外食したい気分。行きつけの小料理屋、居酒屋はちょっと食傷気味というわけで、つい足を運んでしまのがこのお店。スタンツァ・・の意はイタリヤ語で栗色の応接間というそうです。お店に入ると明らかにバーの雰囲気です。しっとり落ち着いた大人の香りは、心地よく流れるバックグラウンドメロディーのせいばかりではありません。ワイングラスがとても美しく映えるカウンターは、仕事を終えて束の間を過ごすのに十分なくらい心を癒してくれます。
では何故グルメのテーマにこのお店が……。実はここに来られるお客さんのほとんどは、手打ち蕎麦が目当てなんです。マスターの木俣亮司さんはとてもこだわり屋さん。蕎麦も自分で打って出してくれます。おつまみ程度に出したのがきっかけですが、こだわりすぎてとうとう本職のお蕎麦屋さん顔負け。いつもは北海道産のを木曽福島で挽いてもらって100%の蕎麦がいただけますが、旬の10月中旬頃は木曽開田の蕎麦が味わえます。勿論お酒は本職。ワイン、シングルモルトなどハウスボトルを好みに応じていただけます。もうひとつ、忘れてならないのがお酒の隣に寄り添うようにあるアンテパスタ(いわばおつまみ)。趣向を凝らしていて、行く度に違います。昨日はいかの塩辛と生姜がおいしくてお代わりしてしまいました。器も荘川にみえる陶芸家の友人からの作品で、とてもカウンターに馴染んでいます。
蕎麦とお酒、強いていえば蕎麦と赤ワイン。不思議にとても合うのです。カウンターの隣の方ともすぐに打ち解けて、趣向の世界へ話が弾みます。たかが蕎麦、されど蕎麦。確かにおいしいといわれるお蕎麦屋さんはよく耳にします。蕎麦に限らずおいしいものはおいしい。でも本当においしいものは、おいしさだけにあらず。脇役の蕎麦君も貴方の粋な噺に負けてしまうかもしれません。

■お店の場所:CANTINA スタンツァ・マローネ
_所: 名古屋市中区東桜2-18-24 サンマルコビルB1
_話: 052-932-2033
_業: 夕方6時頃~深夜1時頃まで営業
新栄「肉の丸小」ビルの地下1階です。


≪姉妹店≫木俣さんの奥様のお店
小さな料理とお酒の店 「ココモ」
_所: 名古屋市中区新栄1-6-28 CBCセンタービル1F
_話: TEL 052-262-7180