東海科学機器協会の会報

No.309 2006 新年号

タバコと二日酔

東海科学機器協会理事 伊丹惣三 (壽工業株式会社)


10_015明けましておめでとうございます。
年末年始は飲酒の機会が増えますが、ついつい酒量も増えがちです。以前は飲み過ぎると必ず二日酔に悩まされました。眼は赤くなり、猛烈な吐き気を催し、キリで刺されるような激しい頭痛が夕方まで続くのです。この痛みは女性の妊娠中のつわりに似ている、と聞いたことがあります。
 ある年の元旦、いつもの年のように前後不覚になる程飲んで寝て2日に眼覚めたら、いつもと体調が違うのです。眼はうすく赤味を帯びていますがあまり吐き気はないし、何よりも驚いたのはあのキリで刺すような痛みが全く無く、わずかに酔いが残っているだけではありませんか。
何故か。何故以前のように激しい頭痛がしないのか。はたと気が付きました。12月25日からタバコを止めて1本も吸わなかったからなのです。元旦に勧められても禁煙を宣言してあったので吸いたい誘惑に負けなかったのです。そしてタバコを吸う人からは出来るだけ遠ざかって煙を吸わないように心掛けていました。
タバコを止めてから12年経ちましたがその間1本も手にしておりません。そして二日酔は楽になり、ゴホンゴホンと咳き込むことも殆どなく、朝の洗面時に歯ブラシを口に入れたときの「オッオッ」という奇声を発することもなくなり、食事はいつもおいしい、といったように良いことずくめです。何よりも良いのは、家の中や車の中の空気がいつもきれいだと家族から感謝されていることです。