東海科学機器協会の会報

No.309 2006 新年号

犬も歩けば2006!

東海科学機器協会理事 各務隆弘 (朝日テクニグラス株式会社)


05_018 TKK会員の皆様 あけましておめでとうございます。
例年ながら、この原稿を書く頃になると、一年という時間がなんと早く過ぎることかを実感する近年です。時代の変遷を思い知らされるのも無理は無い。車は毎時150㎞で走っても安定して走る時代。私が運転免許を取った時代は100㎞で走る事はエンジンから出る嗚咽との戦いであった。今まさにウエブ・ネットを取り上げても、ディスプレイ上の画像展開は驚きの速さで世界のあらゆる情報が居ながらに享受できる。
時の流れの感じ方はその人となりの道程で幾らかの差異はあったとしても、概ね年代による差はないかと思う。是は多聞にこうしたことかと・・・推察する次第です。
例えば10歳の子供にとっての一年は、彼の人生の10分の1。100歳の老人にとっては100分の1。単純な図式ながら、人生を100分率で換算すれば時間の密度がいとも容易く理解できる。
唯、私たちの過ごす時間は結果的に数式にかこつけても、如何に濃度の高い時間を過ごしながら更に充電する時間も確保しなければならない葛藤がある。
今度は一日の24時間を考える。一般的に3分の1の分布が言われている。即ち8時間のそれぞれが仕事、睡眠、余暇。現実には2分の1が仕事となれば、昨今の頭髪の減退もこの為かと。なるほど素直に納得できると同時に、時計の回りが速く感じるのも一時間あたりの分母が知らないうちに大きくなっていたことにも由来するのであろう。
新春にあたり、時間の意義を考えることで、是より先に尚なすべきことの多さを重ねて認識する次第です。
 2006年・戌年に因み、「犬も歩けば棒にあたる」が如く、志向性やターゲットがあればこの社会結構歩きがいがあるように思います。日々刻々、時間を駆使して精励すべく、・・・と期待申し上げながら。      どうかTKK会員の皆様にとりまして、2007年につながる実り多い1年となりますよう祈念いたす次第です。